どうも、海外サラリーマンのDaichi(@Daichi_lifeblog)です。TOEIC950点ほどです。
こんな疑問に答えます。
この記事を書いている僕は、社会人になってからTOEIC勉強を始めて、500点台から900点台になり、現在は海外で働けるサラリーマンになれました。その過程の中では「半年勉強してもスコアがほとんど伸びない期間」と「3ヶ月でスコアが200点以上上がった期間」の両方を経験したので、TOEICスコアの上がり下がりなどの経験を持っています。
その経験を踏まえて、本記事は『TOEIC点数が下がるのは普通です』ということに紹介します。本記事を読むことで点数が下がった時の確認時間を知ることができます。
TOEICの点数が下がった時の話
TOEICの点数が下がった時は冷静に分析しましょう。
TOEICの点数が下がった話
» 【社会人で英語上達】TOEIC505点から850点までの英語勉強の方法と時間目安・過ごし方の中で紹介していますが、僕は2ヶ月ほどのTOEICの勉強をしましたが次のように点数が下がったことがありました。
・7月:650点
・9月:630点
ですが、冷静に考えてみれば必要以上に落ち込み過ぎることはありません。
TOEICは基本的に3択・4択なので問題を解かなくても250点は取れる
TOEICを解いたことがある人なら分かると思いますが、TOEICのリーディング・リスニングの問題は基本的に3択か4択です。
TOEICの満点は990点とされているので、全ての問題が4択だと考えても、何も考えずにてきとーに回答をしたら「250点」くらい取れます。
つまり、
何も考えずとも250点くらいの点数がついてしまう
という、良いのか悪いのかよく分からない最低点が確保されます。
TOEICの測定誤差は『35〜47点』
少し統計的な情報を追加します。
試験を作成しているTOEICの公式な発表によると、TOEICテストのSEM(標準測定誤差)は25点とされています (SEMが25点とは、全受験者の68%が本当の実力よりプラス・マイナス25点の範囲のスコアをとることを示します)。
一方、多種の研究をもとに評価すると厳密にはSEMが35点から47点の範囲にあることが分かるそうです。
つまり、
TOEICの勉強をしても、自分の実力値から、35〜47点くらいは誤差の範囲で上下する。
ということです。
また、勉強時間とスコアアップに関してTOEICの点数が上がる時間は勉強方法によって劇的に変わる事実【正しくスコアアップしよう】の中で紹介していますが、次のような関係があるとされています。
ここから分かることは、TOEICで100点を上げるにはTOEIC500点レベルの人で250時間の勉強が必要であり(TOEIC500点→600点に必要な時間を参照)、測定誤差の高めの水準の『47点』を超えて確実にスコアアップするためには単純計算(100点アップに250時間必要なので、47点のスコアアップには比例の関係で計算すると)118時間ほどの勉強時間が必要になります。
118時間の時間を確保するには、毎日2時間の勉強をしても59日間かかります。一般の社会人などで毎日2時間勉強するのはシンドイと思いますし、TOEICを立て続けに受けている人なら最短で翌月に試験が来るので、社会人の一般的に想定される生活の範囲では、TOEICの点数が下がることはごくごく普通なことなのです。
TOEICの点数が下がった時の確認事項
上で紹介した統計的な知見も踏まえて、TOEICのスコアが下がった時の確認事項をまとめます。
✔️TOEICスコアが下がった時の確認事項
① 前回テストから測定誤差以上の勉強をしたか?
② ①の勉強時間は「正しい勉強時間」であるか?
③ 毎回「間に合わない分を勘で塗りつぶす」状態でないか?
① 前回テストから測定誤差以上の勉強をしたか?
上で紹介した統計的な話をもとに確認すると「測定誤差」を超える以上の勉強時間を確保できているか?ということは重要なチェック事項です。
この項目を満たしていない場合では、点数が下回るのはごくごく普通です。
なお、上の例では、500点から600点の人で計算していますが、100点伸びるために必要な勉強時間は点数によって異なります。
✔️測定誤差を上回るために必要な勉強時間
400→500点: 94時間
500→600点: 118時間
600→700点: 141時間
700→800点: 165時間
800→900点: 188時間
自分のスコアに合わせてチェックしてみてください。もし前回からの試験の勉強時間が、上の時間より短い場合は、スコアが下がるのは普通のことなので、コツコツと継続するのでOKです。
なお、独学で850点以上をとり、海外サラリーマンになれたDaichi流のTOEIC勉強方法は下記のとおりなので、良かったらご参照ください。
» 【公開】TOEICのおすすめの勉強方法のすべて(800以上への道)
» 【パート別】TOEICパート別の特徴・解けない人の問題点・おすすめの解き方まとめ
» 【注意】TOEIC公式問題集は繰り返してこそスコアアップに繋がります
② ①の勉強時間は「正しい勉強時間」であるか?
ここは個人的な意見になってしまいますが無意味な勉強(TOEICスコアに繋がらない英語の勉強)をしていてもTOEICのスコアは上がりません。
TOEICの点数が上がる時間は勉強方法によって劇的に変わる事実【正しくスコアアップしよう】の中で紹介していますが、TOEICスコアアップに向けて、今取り組んでいる「勉強時間」が、
・スコアアップに繋がる勉強時間
・スコアアップに繋がらない勉強時間
のどちらであるかを確認し、①の勉強時間が「スコアアップに繋がる勉強時間」にする必要があります。
勉強時間が間違っていて、「スコアアップに繋がらない勉強時間」でいくら続けてもスコアは上がらないので注意しましょう。
③ 毎回「間に合わない分を勘で塗りつぶす」状態でないか?
これは当然かもですが、、、TOEICの悩みの1つとして「テスト全部が試験時間内で間に合わず、Part6,7は勘で塗りつぶした!」ということもあると思います(僕もそうしていました)。
この状態では、確率論に頼る点が多く、自分の英語の実力を計ることができません。
勘で塗りつぶすよりは、勘で塗りつぶさずに、空欄で提出した方がより正確な自分の実力値を知ることができます。
前回テストの勘での正答率が素晴らしく高く、今回のテストの正答率が低かった場合に、点数が下がってしまうことに見舞われる可能性があるので、解いてもいないところを勘で塗りつぶすのはやめましょう。
④:①〜③で問題ない方→勉強方法を見直そう
上で紹介した①・②・③のいずれも問題ないのに、TOEICのスコアが下がってしまっているのであれば、勉強方法を見直す必要があります。
今まで取り組んできた方法を変えるのは正直ツラいですが、間違った方法で勉強していると、僕のように半年以上、伸び悩みます。
時間は有限なので、ムダな勉強時間に、人生の貴重な時間を割いている暇はありません。僕の場合、勉強方法を見直したら、半年以上伸び悩んだスコアが3ヶ月で200点ほど上がりました。しかも、独学なのでコストはほとんどかかっていません。
海外サラリーマンのDaichi流の独学方法を【公開】TOEICのおすすめの勉強方法のすべて(800以上への道)でまとめているので勉強方法に参考にして下さい。
TOEICの点数が下がった時の注意点→不合理に逃げるのは危険
上のチェック事項を考慮しても圧倒的に点数が下がってしまっている場合は、勉強方法に何らかの欠陥がある可能性が高いですが、TOEICのスコアが落ちてしまった時にしてはいけないことして『不合理』に逃げることがあります。
点数が落ちた時は『救い』を求める
人間、感情で生きているので、点数が落ちて精神的にツラい時には、自分自身を責めるよりも「周り」に責任を求めて、気持ちをラクにしようとします。
でも、TOEICの勉強において「テストの点数が低かったのは、周りのせい」としてしまっては、今後のTOEICの伸び代を捨ててしまっているのと同じです。
点数が落ちたことでツラいですが、次のことに逃げるのはやめましょう。
✔️TOEICスコアが落ちた時の注意点
①体調のせいにしない
②「手応え」に満足感を得ない
③会場・環境のせいにしない
→不合理に逃げると成長できなくなります
①体調のせいにしない
今回は体調が悪かったから、テストの点が悪かったんだ。。。
うん。そうだよね。体調悪いと、集中力・判断力が下がってしまうと言うし、今回は、確かに熱っぽくてボーッとしてたかも。
きっと、体調が良かったら目標点にいってたかな。ウンウン、きっとそうだ。
ならこのままでも大丈夫だろうから、今のままのスタイルで次を受けたらきっと点数上がるだろう!
一見、ポジティブに見える心のやりとりですが、点数の低い原因を自分自身でなく「体調のせい」にしてしまった「他責」心理です。
この思考だと「点数低い=体調のせい」であり、「点数低い≠勉強方法」ではありません。
そのため、自分の勉強方法を見直す機会を自ら捨ててしまっているようなもので、せっかくの伸び代を得るチャンスを失ってしまいます。
体調のせいにして逃げるのはやめましょう。
②「手応え」に満足感を得ない
うーん、、、点数が下がってしまったけど、、、
いや、でも、前回よりはリスニングで「聞き取れた」と思うし、リーディングでも「大半の文章は読めた」ように感じる!
うん、点数は落ちてるけど、手応え的にはずっと良かった!
このまま勉強していけば、手応えは伸びていくから安心だ〜
ウェイト!これはただの「勘違い」です。気の迷いです。具体的に、点数が落ちているのに次のように勘違いするのは危険です。
・前回より聞き取れる!
・前回より単語がわかる!
・前回よりスラスラ読める!
・前回より文法問題が簡単に感じる!
・前回より拾い読みが格段にできる!
いや、これ全て真逆です。前回よりも、聞き取りができず、単語も理解できてなく、スラスラ読めず、文法問題が解けず、拾い読みができなかったから総合的に「点数が下がっている」のです。
逆に点数が下がったけど「手応えを正義」に満足感を得る思考をしてしまうと「間違ったことを満足感で正当化している」のと変わりません。これは完全に単なる「勘違い」です。絶対にやめましょう。
そもそも、その日の気分によって「できた・できない」なんてものは変動します。だからこそ○×つけて数値にすることで、自分の考えが正しいかどうかを評価するのです。
僕は満足感に逃げてしまったことがありましたが、、、結局、そうしているといつまでも点数が上がらないんですよね。
ミスを気分で癒すのはやめることをオススメします。
③会場・環境のせいにしない
点数が落ちた。。。
まあ、今回は会場の空気悪かったし、隣の奴の鼻をすする音がうるさくて集中できなかったし、会場が少し暗くて眠くなってしまったし、、、
うん。僕のせいじゃない!きっと、良い会場・良い環境が整えば、目標スコアにいってたはず!
そんなことは、ありません。
うん。そんなことは決してありません。
こんなアホ(←過去の僕)にだけはならないように気をつけましょう。点数を伸ばすチャンスをゴミ箱に捨てているようなものです。
不合理に逃げると成長できなくなります
いずれも共通するのは「不合理に逃げると成長できなくなる」ということです。
平均誤差を超えて点数が落ちてしまっている場合は、勉強方法に何らかの致命的なミスがあるのですが、その点に目を向けずに、精神的にラクになる方向に逃げてしまうと成長のチャンスを得られません。
夢を叶えるためのスピリチュアルは、ほぼ幻想ですで紹介していますが、精神的な癒しに逃れて、現実逃避をするのは避けていきましょう。
TOEICの点数が平均誤差以上に下がった場合は、問題点に向き合いましょう。
精神的な癒しに逃げず、問題点に向き合うことができると堅実にスコアアップすることができます。
まとめ:TOEICスコアが下がるのは普通です
本記事は『TOEICスコアが下がった時に確認すること』を紹介しました。
再度になりますが、
・TOEIC500点くらいの人が、
・毎日2時間の勉強をしても、
・翌月のテストでは、
・TOEICの測定誤差範囲内である可能性が十分に考えられるので、
・スコアが下がるのは普通です。
その上で今一度、TOEICのスコアが下がった原因を冷静に分析していきましょう。
✔️TOEICスコアが下がった時の確認事項
① 前回から測定誤差以上勉強したか?
No→勉強をしましょう
Yes→②へ
② ①の勉強は「正しい勉強時間」か?
No→「正しい勉強」に時間を割こう
Yes→③へ
③ 時間内に解けて勘の塗り潰しはないか?
No→繰り返し解いてスピードをUP
Yes→④へ
④勉強方法を見直し
→TOEIC勉強法のすべて
やる気が出ない人はこちらもどうぞ。
» 英語学習のモチベーションアップに効果的な本・大学をまとめてみた【美しすぎる】
レベル別の勉強方法
社会人独学でTOEIC850点以上をマークして海外で働き始め、現在は950点相当になった海外サラリーマン流の英語独学方法をブログ内でまとめています。
レベル別にまとめているので、勉強法をチェックしつつ、スコアアップに役立ててもらえたら嬉しいです。
初心者の方
・TOEIC初心者におすすめの教材・参考書は公式問題集だけな理由
・【初心者向け】TOEICの点数アップでやることは『3つだけ』です
600点を目指す方
・【経験談】TOEIC600点への点数の伸ばし方【反省点も語る】
800点を目指す方
・【攻略法】基本的に社会人のTOEIC勉強はシンドイです【800点を超える方法】
TOEICに疲れた方
読んで下さりありがとうございました。
本ブログ内では、この記事の他にも読書家海外サラリーマンDaichiの凡人なりの「英語」「読書」「資産形成」の成功実話を500記事以上紹介しているので、良かったらご覧ください。
では、良きTOEICライフを٩(`・ω・´)و
勉強しているのに、TOEICの点数が下がった。。。
まじでやる気なくなる。。。
勉強方法が違ったのかな?
今やっていることは無意味なのかな?