本業と副業のはざま。副業メインの時代の台頭『決算書で読む ヤバい本業 伸びる副業』長谷川正人| 読書感想




どうも、 Daichiです。

Instaで2000人ほどの人と読書交流を取らせてもらっています。

 

最近、副業の声を耳にしますよね。

本書決算書で読む ヤバい本業 伸びる副業では、本業をかかえる企業の、いわゆる「本業」と思われる仕事と、「副業」としての立ち位置の新規事業を決算書をもとに読み解いています。

本書を読むことで、従来型ビジネスに固執することの危険性と企業形態の変化について知ることができます。

 

かく言う私は、2年前ほどに本業一本で働いていましたが、企業での働き方と自分の夢に挟まれて絶望を感じる時間を過ごしていました。

将来的にやりたいことを考えて副業(資産形成など)を勉強し始めまして、現在では不労所得は月10万円ほどです。

本業だけに頼らないお財布を増やすことができ、現在では将来に対して「まあ、なんとかなるだろう」と自信を持てるようになっています。

 

本記事は「『決算書で読むヤバい本業伸びる副業』の読書感想」を紹介します。

 

企業も本業と副業のはざま:副業がメインの時代に変わっていきそうです

企業の中で、本業とは異なる副業が伸びている会社例を紹介します。

 

富士フィルムホールディングはフィルム業?

 

富士フィルムという名前を聞くと、カメラのフィルムをイメージすると思います。

しかしながらデジタルカメラの台頭により、フィルム事業は減少傾向にあるようです。

2017年3月の利益でのフィルムを含む「イメージング」セグメントでの全体に対する割合は21%であり、残り80%の利益はインフォメーション(メディカルシステム、医薬品、化粧品など)セグメントとドキュメント(複写機、プリンターなど)セグメントで構成されます。

時代のニーズの変化により、利益母体はイメージングから別のカテゴリーに移っているのです。

 

富士フィルムさんが素晴らしいところは、時代の変化に対応して、メディカルシステムや複写機関連の事業に積極的に手を出しているところです。

これがなかったら、単純に現在の利益は21%でして、今ほどの大企業のイメージはなくなっていたかもしれません。

 

富士フィルムさんがフィルム業と言うのは過去のイメージでして、現在はメディカル・コスメやドキュメント業として認識した方が良さそうです。

 

TBSは放送業?

 

TV会社として有名なTBSの利益に注目してみると、利益母体の所在に驚きます。

 

TBSの2017年3月期の業績は連結で売上3553億円、営業利益198億円でした。

、、、営業利益では放送事業59億円を不動産事業77億円が上回っており、TBSでも本業の放送業より不動産業の方が利益面での稼ぎ頭になっています。

 

TBSの利益率をみてみると、本業の放送業より、副業の不動産業の方が多い利益率を出していることに驚きます。

 

社会変化と共に企業の事業分野のあり方は変わりつつあるようです。

 

仕事とは「価値」ではないでしょうか?

企業の本業に対する副業の伸びを見て純粋に感じますが、仕事って「価値を提供する」ことですよね。

 

本業という自己満足

 

「本業を貫き通す」って社会のニーズに目を向けない自己満足な活動だと思います。

 

創業の当時では社会的なニーズが多かったビジネスでも、時代の移り変わりによってニーズは減るものです。

 

ニーズの変化に対応せず、過去の母体にしがみついて貫き通すのは、「自分はこれがしたい」というわがままを貫き通すようなものでして、社会は別にそんな価値は求めていないかもしれません。

 

意思を貫き通すのは一種「かっこいい」かもしれませんが、そこにニーズがなければただの自己満足です。

 

個人での自己満足なら議論する余地もありませんが、従業員を雇う企業であるなら、自己満足に甘んじるか否かは考えものです。

 

やってきたことをやり続け、社会ニーズの変化に目を向けなくなったら自己満足に突入します(世の中的にはこれを「思考停止」といっています)。

 

副業という「新規事業」

 

「伸びる副業」と題材にありますが、副業が伸びるのは必然です。

なぜなら副業で成果が出るのは社会ニーズにマッチした「新規事業」に変わりないからです。

 

・社会のニーズに応えたい

・ビジネス活動を通して社会をより良くしたい

 

こうした思いがあるのなら副業=新規事業を推進して、新しい社会ニーズに答える方法を模索・実践していく動きは至極真っ当に思えます。

 

副業は社会ニーズにマッチするポテンシャルを持つ新規事業です。

 

企業と個人。本業と副業。

今回紹介の本では企業に焦点を当てていましたが、個人でも副業の考え方は大ありだと思っています。

 

企業だと新規事業。個人だと副業。

 

単なる言葉遊びですが、企業が本家の仕事内容に対して新しいことを始めると「新規事業」であり、個人が本業とは別に新しいことを始めると「副業」になります。

 

企業の新規事業に見られるように社会ニーズの変化により、本業にしがみつくビジネスはいずれ衰退します。

 

個人の生き方も同じでして、「本業=いま、あなたの能力を発揮して価値を提供できる内容」はいずれ衰退する可能性が非常に高く、「副業=あなたにとっての新規事業」を広げていくべきだと思います。

 

新規事業というと少し身構えてしまうかもしれませんが、簡単にいうと新しい職種であなたが稼げる分野を見つけるということです。

 

企業が新規事業を模索するように、生存競争を生き抜くには、個人でも新規事業=副業して自分を成長させることが大事だと思います。

 

 

個人の副業を始めるなら「ストックビジネス型のビジネスオーナー」

 

個人で副業を始めるならストックビジネス型のビジネスオーナーになることが1番だと思います。

 

第一に、従業員としてキャリアを積むかぎり、一生、外部に振り回される人生になります。

 

副業を始めるなら自分が主になる「ビジネスオーナー業」を作っていくことで生きやすい未来が築けます。

 

第二に、副業をやるならストック型のビジネスです。

ストック型とは、自分の生み出した価値が一過性のものでなく、先々に渡り収益を生むようなビジネスのことです。

 

一般的には本、音楽、美術のような著作物に代表されるような「価値」を形にすることです。

 

ストック型のビジネスにすることのメリットは、価値が持続性を持つために、将来的に安定した収益をもたらすからです。

 

一過性のビジネスを転々としていては、心身ともに疲弊します。

 

自分の時間を価値に転換して価値を資産化し、時間に縛られない未来を作っていくことで「消耗」の少ない未来を築けると思います。

 

 

まとめ:副業(新規事業)を視野に

本記事は「『決算書で読むヤバい本業伸びる副業』の読書感想」を紹介しました。

本書は副業としての企業の実情を実例とともにふんだんに紹介した1冊です。

本業と副業の真の関係を探る良書になります。現在の副業社会に興味のある人は、ぜひご一読ください。

 

読んでくださりありがとうございました。

ぜひまたお越し下さい。