読書初心者の読み方。”力になる”読書はあなたの1行を見つけることから『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』土井英司| 読書感想




どうも、Daichiです。

Instaで2000人以上の人と読書の交流をしながら読書&アウトプット生活をしています。

*先日、Insta上で企画を実施し、読書好きの人たちにオススメしたい素敵な「厳選集」ができたのでぜひご覧ください。

【総勢42名】読書好き!Insta読書家たち厳選『この夏に読みたいあなたの1冊』おすすめ本を一挙大公開!

 

「読書を始めたいけど、どう読めば良いの?」

「読書を始めるなら自分の力になる読み方をしたい!」

 

時間をかけてする読書、せっかくなら自分の力にして教養・実力をつけたいもの。

 

読書初心者が読書を自分の力にする方法は「あなたの1行を見つける」ことがポイントです。

「あなたの1行」を自分の日常に取り入れ続けることで読書は自然とあなたの人生を豊かにしていきます。

 

本記事は「一流の人は、本のどこに線を引いているのか」の読書をもとに「読書初心者におすすめしたい読み方」について紹介します。

 

 

読書初心者に『読み方』の前に知ってもらいたいこと

これから読書を始めよう!と考えている読書初心者の人に知ってもらいたいことがありますので紹介します。

 

有意義な読書は興味をかりたてて行動させる

 

子どものころ昆虫図鑑が大好きだった。

写真を見て、解説文を読む。すると、いてもたってもいられなくなって、野や山にそれを探しに行った。

いまも当時も何も変わらない。本を読み、家を飛び出す。その繰り返し。

野や山に虫を探しにいく大人になった少年・少女たちに、本書を捧げる。

導入より

本書の導入になる文章です。

私にとって、この導入はとても印象的です。

 

私は読書会を運営していて、多くの人の読書への接し方をみていますが、

「読書をしていてもなかなか効果がでない」

「一向に人生が好転するような変化に出会えない」

こんな人は読書を上手く活用できていません。

 

有意義な読書とは本書の導入文にある通り、「読んでいるといてもたってもいられなくなって行動をしたくなる」ようなモノです。

 

もちろん「物語」として娯楽のために楽しむ小説のよなカテゴリーの読書は、行動に起こすことに必ずしもヒモづける必要がないタイプもあります。

 

しかし読書を活用して教養を深めたい、人生に活用したい、という人は「行動に移したくなるような読書」こそ有意義なものだと思います。

 

読書初心者の読み方のポイント

読書初心者の本の読み方は難しいものではありません。

いま、読みたいと思っている本をこれから読むにあたり、次のポイントに意識しながら読むだけでOKです。

 

✔️読書初心者の読み方

読み方①:たった1本の線を引く

読み方②:まだ見ぬ可能性と共に読む

読み方③:1言1句読まない

読み方④:自己陶酔のためにラインしない

読み方⑤:結果でなく原因に線を引く

読み方⑥:『本を読んで騙された』と思わないように読む

順に紹介します。

 

①たった1本の線を引く

 

読書初心者の人が取り組むべき行動は1つの本に「たった1本の線を引く」だけです。

非常に簡単ですよね?

 

1つの本には非常にたくさんの文字、単語、文章が詰め込まれています。

しかし全ての文章を暗記したからといって大きな意味や効果はありません。

 

何よりも重要なことは、その本と出会ったことによって「今までにない自分の価値観に出会う」「今までにない自分の行動に繋げることができる」ことです。

 

もちろん、1つの本の中でたくさんの新しい気づきを得てたくさん線を引きたくなるかもしれませんし、多く引く分には特に問題ありません。

 

でも「あの1文はためになった、今後の生活であの1文に関連した行動を始めよう」と読了後でも鮮明に記憶されていて、活用できる1文をもつことが大切。

 

②『本に引いた1本の線が、まだ見ぬビジネスの鍵を握っている』気持ちで読む

 

あなたの選んだ「1本」の線は、今までの自分では知り得なかった新しいビジネスの鍵を握っています。

その「1本」の価値は、活用の仕方により人それぞれ価値は大きく異なります。

ある人は数万円の価値を生み出すことに繋がるかもしれませんし、ある人は億単位の金額の価値をうむことに繋がる可能性もあります。

 

本に引いた1本の線が、まだ見ぬビジネスの鍵を握っている。

 

この鍵を見出すことが力になる読書のポイントの1つであり、たった1本の線は、その鍵を見つけるための必須の気づきになります。

 

③全部読まなくていい

 

読書初心者に”徹底”して欲しいことがあります。

それは「全部読まないこと」。

経験的に言って、これは本当に大切。

 

本の全てを全力で読もうとすると、

・時間が無駄にかかる

・部分に注目しすぎて全体が見えなくなる

・読書が辛くなる

 

効果を出したくて始める読書なのに、あえて自分を負の方向に持っていく行為が「隅から隅まで全部読む」行為です。

 

繰り返しますがポイントは読み終わった後に「こんなことがしたい!」と思えること。

 

残念ながら「文字を目で追うこと・膨大な量を読むこと」に生産的な価値はありません。

あるとしたら読者自身の「たくさん読んでやった」という満足感だけです。

 

本を”全部読まないこと”を徹底しましょう。

 

④自己陶酔線は無意味なため線を引かない

 

たった1本の線を引くときのポイントの1つは「自己陶酔のための線」は引かないこと。

読書をしていると「この考えは自分も考えていた!!うんうん、わたしは正しかったんだ。」と思って線を引きたくなることがありますが実はこれにはあまり価値がありません。

 

なぜならそれは「自分がすでに知っていたこと」だからです。

 

昨日できたことを今日全く同じにやっても、大きな成長には繋がりませんよね?

もちろん、自分の考えを確認したくて理由を求める読書というのも時には自尊心を保つために良いかもしれませんが、読書を有効に自分の人生に活用したいなら「知らないこと」「気になること」の幅を広げることに注力した方が実りは大きいです。

 

そのため「自己陶酔」のための文をピックアップするのはやめておきましょう。

 

*なお、自己陶酔の文の中でも、ある考えを説明する根拠に新しさがある場合があります。

次のポイントにもありますが結果でなく、原因に目を向ける視点は効果的なので「自己陶酔」のパートでも新しい原因には線を引いても有意義だと思います。

 

⑤結果ばかりに線を引く残念な人、原因に線を引こう

 

読書初心者の人が注目したい1文の引き方として「結果に線を引かない、原因に線を引く」ということ。

原因に線が引けるようになると、効果的な読書ができるようになります。

 

私の知る経営者の中に「個人で仕事を始めて1年で5千万円の売上げをあげた」と言う人がいました。

 

仮に、「最短で売り上げを億単位にした凄腕経営者」と言う記事があったとして、上の文章があった時に、該当箇所に線を引くことに甚だ意味はありません。

 

上の例の種明かし(原因の部分)は、「5億円の借金をして不動産を購入し、年間の家賃収入が5千万円」であり、維持費や借金の返済額、税金を差し引くと「利益は年間200万円」だった。

これは別に大した数字ではなく、むしろ残念な数字です。

 

結果に目を向けると、このような表面の言葉に踊らされます。

 

自分に活かせるポイントが隠れているのは「どうやってその数字を作ったのか?」「なぜその数字がすごいのか?」という理由・原因です。

それを知った上で、そのアプローチ手法に工夫を加えて、自分なりに活用することが「自分の力になる読書」の肝です。

 

結果に線を引くことは意味がありません。原因に線を引きましょう。

 

⑥「だまされた」と嘆くのは三流の証、思考を養いながら読もう

 

読書を通して「だまされた」と思うような読み方は「力のつく読書」を遠ざけるので注意しましょう。

 

例えば完璧な嘘の文章をあなたが摑まされたとしたら

「その文章の主は少なくとも自分を騙す能力があり、その文章術はどこだったのか」

「嘘の文章を事前から見抜く上でどんな視点が必要だったのか」

と読みながらも思考を鍛えることが可能です。

 

語弊を恐れずに言うのなら、全てのビジネス・購買は「騙された」の産物。

「安く仕入れて高く売る」は商売の基本として挙げられます。

高く売るには、様々な手法で安い品に「付加価値」を与えることが必要です。

それは、

・技術的な便利さの価値なのか

・芸術的な喜びの価値なのか

・享楽的な安らぎの価値なのか

 

その「価値」と感じる「価値観」こそもデザインされている戦略に気づくべきです。

 

「新築一軒家を持って、犬を飼って子供と幸せに暮らす」

こんな姿が「豊かで幸せな生活」というイメージの刷り込みが商売の源流です。

このモチベーション無くして、新築の一軒家は売れません。

 

騙されたことを嘆いていても自分の成長には繋がりません。

騙される本質を学ぶ機会と受け入れて、学ぶ姿勢をもつ思考が効果的な読書に繋がります。

 

まとめ:読書初心者は読み方を習得して有意義な読書へ

本記事は「読書初心者におすすめしたい読み方」について紹介しました。

参考本の「一流の人は、本のどこに線を引いているのか」の中では、あなたの読書をより効果的にする手法が多数紹介されています。

一見の価値ありなのでぜひお試しください。

 

読書初心者は、読み方を知るか知らないかで、その後に使う読書タイムの有効性が劇的に変わるので、ぜひ『読み方』を習得しておきましょう。

 

✔️参考図書①『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』

 

あなたの読書の読み方の参考になれていたら嬉しいです。

読んでくださりありがとうございました。

ぜひまたお越しください。

 

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