ゴールデンスランバー| 伊坂幸太郎 理不尽に負けない。人生を諦めない。




 

どうも、Daichiです。

 

たまにゾクっとするときがあります。

それは、今属している社会が大きな権力に縛られていて、身動きが取れなくなっていることを感じるとき。

 

巨大権力により、今となっては理不尽だけど変えられない圧力がのしかかることがあります。

そんな大きなモノに、どう対処したら良いのか?

 

読書からの学びを備忘録として紹介します。

 

巨大権力に媚びる危険性

 

「お前は総理大臣殺害の犯人だ」

衝撃的な冤罪から始める本書。

 

巨大な権力の理不尽な攻めに合い、個人が苦闘するとても興味深い内容です。

 

みんながそういうから、そうなんだ。

 

こんな風に自分を言い聞かすことはないでしょうか?

 

本心では、これは明らかにオカシイ。

なんて理不尽なんだ。

 

と思うことでも、周りの目が気になって言い出せないことがあります。

 

この点を見事についた童謡が「裸の王様」。

王様の権力に屈した人、自分の周りからの評価に怯えた人は、明らかな問題を指摘できませんでした。

関連記事はこちら。

これからの時代に身に付ける!童謡「はだかの王様」から学ぶモノゴトの捉え方

2018年2月7日

 

間違えていること、明らかに正しくないことでも言葉を飲み込まないといけないとき、、、、

そんなことって必要ですか??

 

人間社会では、そうすることも必要なんだよ。

子供みたいに振る舞うな。

 

そんな言葉に耳を傾けて自分に嘘をついている間に人生の時間は過ぎていってしまいます。

マジョリティーの意見に流されて、目を瞑るのは自分に嘘をついているのと同じです。

 

理不尽に屈しない。もがく。

理不尽な冤罪から、社会に狙われる主人公は、それでももがき、逃げます。

逃げて逃げて、生き延びます。

 

大きな声に飲み込まれて、自分を諦めてしまったらそれで終わり。。。

理不尽を受けたら、それに対する疑問を常に持ち続けることが大切。

 

疑問を持たなくなってしまったら、人生は制約を受けてしまいます。

 

どんなに醜く、プライドがないように見えようと、他人がどう思うなんか関係ないのかもしれません。

心の声は唯一あなたに残されたアイデンティティーです。

 

その声だけは真摯に受け止めたい。

 

終末の合格印

苦い逃走劇。

醜い逃走。

 

それでも主人公は生き抜きます。

 

最後に、

たいへんよくできました

の合格印をもらいます。

 

 

人生とは、これで良いのかもしれません。

周りからどう思われようが、どこかで見てくれている人、心から好きな人に認められれば、それだけ救われるのかもしれません。

 

 

思わず、涙。

 

 

 

最後に

巨大な何か。

国家の陰謀、民意、周りからの評価。

 

こんなことに縛られて、自分を殺してしまうのはもったいない。

 

もがき、逃げ回る主人公が、読み終わる頃には眩しい。

 

不審、疑問、違和感、怒り、戸惑い。

冷めた感情の中で疾走する展開に引き込まれた。

 

今回の参考本はこちら